【評価】ウィストン・チャーチル(ややネタバレ注意)

3/30封切りだったので、以前から気になっていた「ウィストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男」を観に行きました。(どうでもいいですけど、日本版のサブタイトルってダサすぎません?海外だとDarkest Hourですし。)

 

時は第二次世界大戦ヒトラー率いるナチス・ドイツがイギリス・フランス連合軍をダンケルクに追い詰め、ヨーロッパをて中に収めようとしていた頃、チャーチルチェンバレンに代わって戦時内閣を組閣するところから物語がスタートします。

 

日本から見ると、チャーチルがしてきたことは狡猾だなぁと思うところ多々ありますが、イギリス視点で見ると確かに歴史を変えた男だなと。ダンケルク時点で和平交渉をしたらヒトラーに足元見られますし、時間切れでイギリス陸軍が消滅して戦争継続も困難になったでしょう。それでも屈辱的に和平交渉したら、ヒトラーにとったら西の憂いがなくなって全力で東のソ連を叩きに行って、史実のように泥沼化しなかったらヨーロッパでの支配権が確立したかもしれないと考えたら恐ろしいですね。(個人的にはスターリンが一番あかん人間だと思っていますが。)

 

そんなことを考えながら観ていたんですが、劇中、和平か抗戦か悩んでいたチャーチルが地下鉄に乗ってロンドン市民とコミュニケーションをとるシーンで泣いてしまいました。なぜだか涙が勝手に目にたまりそして落ちていくんです。

確かに歴史はチャーチルが変えましたが、チャーチルを変えたのは、チャーチルを決意させたのは市民だった。言語化が難しいんですが、歴史はどこでどう作られているかはわからないけど、もしかしたら自分の何気ない行動や言動が大きなうねりとなって歴史を作っていくのかなと思ったら、その歴史の偉大さというか大きさに圧倒されてしまったのかもしれない。

そんな感じで、久々に感動した映画でした。勝手に涙が溢れた数少ない映画です。