【銘柄分析】日本オラクルへの投資

今注目している銘柄の一つ、【日本オラクル】(4716)を分析してみました。

 

①成長性

2017年5月期通期決算は

売上高  1,732億円 前期比+1.8%

営業利益  525億円 同4.6%

経常利益  525億円 同4.4%

純利益   364億円 同8.3%

と、増収増益となり7期連続の増収、6期連続の増益だそうです。

内訳みてみると、クラウドとサービスは好調(特にクラウドは絶好調で売上が前期比+99%)ですが、ハードが苦戦(同▲20%)。というのも世の中的にはクラウドが中心となっているので当たり前ですね。当社はクラウド後発組ですが、他社とは差別化を図っているようなので、時代の並みには乗れているようですね。

 

足許の2018年Q1決算は、

売上高   413億円 前期比+6.9%

営業利益  123億円 同8.8%

経常利益  122億円 同9.7%

純利益     85億円 同8.8%

 とこれまた好調を維持。売上の内訳をみると、クラウドが前年同期比+53.9%と絶好調。クラウド&ソフトウェア部門で同+7.6%と全体を牽引。サービスも同+13.2%。一方、ハード部門は▲5.0%と全体の足を引っ張る。ただし、ハードは全体の売上の10%程度なので、成長領域である他の部門で十分に成長できると思います。Q2決算にも期待。

②各指標(2017/11/8時点)

PER:33.59倍(対トレンドM:35.48)

PBR:11.85倍(5.42)

ROE:35.4(14.9)

ROA:27.1(12.2)

営業利益率:29.8%(26%)

配当利回り:1.17%(2.27)

配当性向:39.2(80.4)

やはり特筆すべきは収益性でしょうか。ROEROA、営業利益率は十分すぎるほど高いですね。同業他社と比べても高いです。

一方、対株価で見ると割高ですね。情報サービスなのでPBRはしょうがないとして、PERはちと高すぎます。最近の株高でマーケットのPERは高くなっちゃってますので少し割り引いて考えないといけませんね。配当性向もまぁまぁ。親会社からの増配要求あまりないんでしょうかね。

 

②財務健全性

これはいうまでもなく問題なし。自己資本比率52.9%なので。というか、デット投資でもないのであまり言及する意味はないですね。

 

③テクニカル的な需給面

当社は米Oracle社の子会社であり、親会社が株式の74.3%握っています。他の特定株を合わせると浮動株はなんと5.2%。そもそも世の中に出回っている株が少ないので、好決算が続く限り需給面でポジティブです。

また、もしかしたら親会社が100%子会社化する可能性なども少しだけ期待。

 

④成長戦略に期待

世はクラウド全盛時代。日々クラウド業界のパイが広がる中、オラクルがパイを取り込めるかが勝負となります。期待です。